リフォームをお得にリフォームできる時期ってあるのかしら?
元リフォームの営業だから知っているリフォームをお得にできる時期のこと、現在はリフォームの営業でないから言えること、お伝えしますね。
◆結論
お得にリフォームできる時期は?
- 決算時期 (3月、9月など)
- 閑散期
- モデルチェンジ前
どれも一般的には正しい答えですが、
すべての場合に当てはまるわけではないし、
本当にお得にリフォームができる時期を見つける方法をお伝えします。
- 知らなきゃできない、リフォームをお得にできる時期
- 知らないと損する、リフォームをお得にする方法
- リフォーム時期を迷っている人
- お得にリフォームをする方法を探している人
お得にリフォームできる時期は決算時期?
リフォームの営業を長年やっていましたらから決算期のリフォームについてよく知っています。人に聞いた話ではなく実際のことをお伝えします。
決算時期のリフォームがお得という理由
会社は売上実績を上げて経営状況を少しでも良くするために、決算の時期になると、〇月中にこれだけの契約が欲しい!となります。
意識の高い営業マンなら会社の状況を考えるだろうし、そうでもない人でも自分の査定やボーナスに関わるから必死になります、会社も営業マンも必死の決算時期はお値引きされやすい。というわけです。
ところが、リフォームなど建設業では完成しているものを売っているわけではないので、
契約→工事→工事完了となり、工事完了(完成物を引渡すこと)をしないと経理上の売上の計上ができません。つまり、決算時期に急いで契約してもその時の売上にはなりません。
でも、会社によっては、会社の財務上の売上とは別に営業マンの成績として契約数字をカウントする会社もありますから、それぞれの会社の事情によっては、営業マンが決算期の契約だから頑張ってお値引きしてくれることもあります。
決算時期はリフォーム工事がお得にできる?
決算時期に合わせて工事が完了すればお安い金額にしてくれるのか?
答えはNO!
決算時期の会社は何とか工事を完了させて、会社の決算に間に合わせたいと思っています。つまり、決算時期の工事はどこの業者も混みあいます。
需要があるが供給が不足している⇒価格が上がるのはどの業界も同じこと
混みあうから価格が高くなることはなくても、
工事の質と価格から考えるとお得?とは言えません。
「決算時期に工事完了するから安くします!」は言ったことないです。
結局 決算時期のリフォームはお得なの?
「決算時期のリフォーム工事はお得」は間違いです
決算時期にリフォームの契約をするとお得な場合がある
が正解です。
営業をしていた頃、決算期に契約数字を稼ぐ目的で、上司に契約金額の価格交渉して普段よりお安い金額で契約していました。
つまり、決算時期のリフォーム工事はお得ではなく、決算時期にリフォームの契約をするとお得な金額でリフォームができる場合があります。
お得にリフォームできる時期は閑散期?
閑散期はお得にリフォームできる時期なの?
閑散期っていつのことなのかしら?
「閑散期はお得にリフォームできる時期」は正解だけど、不正解とも言えるの、詳しく説明しますね。
お得にリフォームできる時期 閑散期っていつ?
リフォームの閑散期とはリフォーム工事をしたいと思う人が少ない時期です。
お正月でのんびり過ごしたい1月~2月初旬や猛暑で生きてるだけで苦しい8月は
家がごたごたすることは避けたいと思う人が多いので閑散期となります。
繁忙期っていつでしょう?
気候の穏やかな時期は何をするにもいい季節。リフォームも同様で、春から夏、秋から冬の
気候の穏やかな時期に工事をしたいと思う人が増えます。
「きれいな家で新年を迎えたい」とか「今年のことは今年のうちに」だから、12月中に完成させたいという方も多数いらっしゃいます。
企業側の事情もあります。リフォーム工事の完了は企業の成績を左右するので、決算期には工事完了を目指して工事が混みあいます。多くの会社の決算期に当たる9月、3月は繁忙期になります。
※9月、3月に決算の会社が多いですが、会社によって決算時期は異なります。
以上をまとめると
リフォームの閑散期・繁忙期
閑散期: 1月~2月初旬 8月
繁忙期: 3月、9月、12月
梅雨の時期はリフォームがお得な時期?
梅雨の時期は閑散期だからリフォームがお得だって聞いたことあるよ。
外壁や屋根などの外回りの工事は梅雨時は避けられる傾向がありますが、部屋の中の工事は閑散期とはいえませんね。
雨が降ると外の工事はできないので、その分工期が延びてしまします。外壁や屋根の工事では足場がかけられて工事期間中、部屋の中は昼間でもうす暗くなってうっとおしいから、早く工事を終わらせたいとお客様は思うので、閑散期!と言う意見もありますが、実際はそうでもないです。
梅雨時はリフォームがお得にできる閑散期とは言えない
営業時代に「梅雨時なのでリフォームお得にできます」と言ったことないです。梅雨の時期でも外の工事も部屋の中の工事もやっていました。
お得にリフォームできる時期は閑散期の意味
お得とは価格の比較だけではなく、質の比較も含まれます。
つまり「コスパがいい」と言うこと。
例えば決算時期の混みあう繁忙期に工事をすると職人さんも担当営業もあちこちの現場を掛け持ちしていたり、次の現場が待っていたりとにかく時間がない。
絶対間違えない!質は落とさない!と気を付けていている人でも思いもよらないことがおこってしまったり、忙しいから適当でいいやとなってしまう人もいます。
余裕のある閑散期なら、時間もあって心に余裕があるから職人さんもいい仕事ができるし
営業さんも余裕があれば現場やお客様への配慮にも時間がかけられる。
結果的にいい工事ができるわけです。
閑散期のリフォームは価格が安いということではなく、
コストパフォーマンスの高いお得なリフォーム工事ができる時期!
お得にリフォームできるのはモデルチェンジの時期?
リフォーム業界の仕組みから説明しますね。
モデルチェンジの時期には旧商品が安くなるという話ありますよね。
私がリフォーム営業をしていた大手の会社では注文をいただいてから、お客様のお好みの商品をメーカーに発注するので、旧商品の安売りはなかったです。
安さを売りにしているリフォーム会社では価格を抑えるために、一括で商品を購入して、在庫をかかえている業者さんもいます。その場合は在庫を早く売り切りたいはずですから、モデルチェンジの時期には在庫品は処分価格となりやすいです。
在庫では自分の欲しいものが必ずあるとは限りませんが、とにかく価格を抑えたいのであれば、多少望みと違っていても在庫から選ぶのがいいです。
在庫品から選ぶのでも我慢できる人も、自分の希望は譲れない人にも知っていてほしいことがあります。
モデルチェンジをしたら価格は値上がりする
もちろん、仕様が良くなっていたり、機能が新しくなったなどいいこともあり、旧商品とは比べられない点もありますが、なんでも物価が上がっている現在では内容と価格を比較したら、安くお買い得になった!と言うことはないです。
つまり、「お得にリフォームできるのはモデルチェンジの時期」ではなく
モデルチェンジをしたら価格が上がると思ってください。
知らなきゃ損する お得にリフォームできる時期・方法
お得にリフォームするって難しいくって、
私には無理そうだわ。
大丈夫。確実にお得な時期と方法をお伝えします。
国や地方自治体ではリフォームの補助金や減税などの優遇制度を利用することです。
内容によっては補助金と減税の両方を使うこともできます。
優遇制度は、大きく分けると2種類あります
今年のリフォームがお得なわけ
昨年、すごくお得で注目を集めた「住宅省エネ2023キャンペーン」
2024年も継続されることになりました。このチャンスにリフォームすれば、
補助金、減税でお得です。
補助金がもらえて、減税されれば私でも質の高いリフォームをお得にできるということね!
リフォームに関する補助金
住宅省エネ2024キャンペーン
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、家庭部門の省エネを強力に推進するため、住宅の断熱性の向上や高効率給湯器の導入等の住宅省エネ化を支援する4つの事業です。
- 子育てエコホーム支援事業
- 先進的窓リノベ2024事業
- 給湯省エネ2024事業
- 賃貸集合給湯省エネ2024事業
とくに、注目したいのが
①子育てエコホーム支援事業
”子育て”という名前がついていますが、リフォームでは、誰でも対象になります。
子育て世帯・若夫婦世帯の方は、補助金がより多くもらえます。
②先進的窓リノベ2024事業
昨年も大好評で、今年は補助予算が増額されました。
設置する窓の性能と大きさ、設置方法に応じて定額一戸あたり5万円から最大200万円までが補助される驚くほどお得な補助金です。
【住宅省エネ2024キャンペーンホームページ】
HPhttps://jutaku-shoene2024.mlit.go.jp/
地方公共団体が実施する住宅リフォーム支援制度
お住まいの市域によっては地方公共団体の補助金が利用できる場合があります。
お住まいの地域の情報も確認してお得にリフォームをしましょう!
一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会HP
地方公共団体における住宅リフォームに関する支援制度検索
http://www.j-reform.com/reform-support
国の補助金と地方公共団体の支援制度を併用できる場合もあります。積極的に調べてみてください。
リフォームに関する減税
要件を満たす住宅リフォームを行うと、住宅ローン控除やリフォームによる所得税の特別控除、固定資産税の減税制度などその税金の優遇を受けることができます。
対象となる工事や、税率、他の税制優遇との併用の可否などが決められて、申請先や、期限もそれぞれの制度によって違いますので、工事着手の前によく確認する必要があります。
自分で調べてもよくわからないときは、リフォーム事業者に相談してみるのも方法のひとつです。
一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会
住宅リフォーム支援制度
https://j-reform.com/publish/pdf_guidebook/r5-P35-51.pdf
リフォームをお得にする基本的な方法
価格勝負をお得とする人もいれば、コストパフォーマンスの高さをお得とする人もいます。
人それぞれに「お得なリフォーム」の意味も様々です。求めるものによって依頼する業者の選択が違ってきます。ただ、どちらにも共通していることがあります。
お得なリフォームをするカギは担当者にあります。
素晴らしい会社に依頼しても担当者がダメだといい工事はできない。
結果お得な工事にならないです。
リフォームをしようと思ったら、まずは2~3社くらいのリフォーム会社に相談してみてください。1社では比較ができませんが、4社、5社となると依頼者側も疲れてしまって、なんだかよくわからなくなってしまいます。
要望を伝えて、見積を出してもらい金額を確認しますが、それ以外に、担当者の対応から信用できるか、自分との相性も重要なチェックポイントです。
リフォーム工事中は依頼者側にもストレスがかかります。相性の悪い担当者ではますますストレスになります。
業者の担当者は仕事ですから、合わないお客様でもきちんと対応しますが、人間ですから感情があります。お値引き求められても、気持ちよく仕事ができそうなお客様なら「金額も工事も頑張ろう!」となるのは私だけじゃないと思います。
お得なリフォームをするには、今年の補助金と減税を賢く利用し、業者を見極める
家のリフォームをお得にできる時期とお金の価値
家のリフォームをお得にできる時期はいろいろありますが、注意したいことがあります。一般的にお得にできる時期がわが家にとってお得な時期とは限らないということです。
家庭の事情は様々ですが、壊れているなどで、すでに問題があるものはお得な時期を待つより、早めにリフォームすること。壊れていることで、大きな不便はなくても、家を傷める原因になる場合も費用がかかってしまう場合もあります。
他にもリフォームにお得な時期を待たないことがいい場合もあります。
先延ばしにするリスク
ゼロ金利の解除、新NISA、円安とお金にまつわる話題が多い昨今。デフレと言われた時代が終わりインフレ時代の到来です。簡単に言えば、これからますます物価が上がるということ。つまり、今持っているお金は価値が下がってしまいます。
春のリフォーム相談会は、最近にはないほど盛況でした。
PRの施策を工夫したのがよかったと担当者は話していましたが、世の中の状況に皆さんが敏感に反応した結果が大きいと私は思います。
キッチンやお風呂などのあるメーカーさんは夏には値上げを予定しています。
インフレの時代には先延ばしするとお得なリフォームはできない
まとめ
お得にリフォームをできる時期や方法についてご紹介しました。
結論、一般的にお得な時期はありますが、リフォーム会社によって事情は様々。
ご紹介したお得な時期を参考にしながら
- 2~3社に話を聞いて、見積、価格交渉をすること !
- 補助金や減税などの優遇制度を利用すること !