「屋根壊れていますよ」って近くを工事している業者さんに言われてすごく心配なの。屋根は見えないし、どうしよう、、、雨漏れしないかしら。
カスタマーサービス部では毎週「屋根壊れていますよ!と近所を工事している業者さんに言われて心配だから屋根の点検お願いします」とご相談の電話をいただいています。
このブログは大手ハウスメーカーのカスタマーサービス部門で毎日、住宅のお悩みにお答えしている私だからこそ知っている「屋根壊れていますよ!」と言われたときの対処方法と屋根のメンテナンスについてお伝えします。
- 「屋根壊れていますよ!」と言われて心配になっている人
- そんなの嘘だから、うちの屋根は大丈夫!と思っている人
- 言われてないけれど屋根のことが気になっている人
実はわが家も数年前にお隣の塗装工事をしている業者の営業マンらしき人に
「屋根壊れていますよ!ヒビがはいっています」と言われて写真を見せられたことがありました。
住宅の仕事をしている私ですら、その時は「えっ!」とすごく心配になりました。
後で落ち着いて考えたら、見せられた写真の屋根の色がわが家の屋根の色と違っていました。写真を見せられた時に気が付いていたら「ガツン!」と言ってやれたのに残念!
カスタマーサービス部に相談いただく話だと「近くで工事していて、お宅の屋根が壊れているのが見えた」と言われたという話が多いです。
●結論
「近所で工事している」と訪ねてくる業者さんが増えたので、
近所で工事をしているまともな業者さんは壊れた屋根を発見しても知らないお宅を突然訪問しません。
つまり、「近所を工事していて、お宅の屋根壊れているのが見えたのでお知らせに来ました。」と訪ねてくる98%は嘘です。
だまされないために知っておきたいこと
- 「屋根壊れていますよ」と言われたときの対処方法
- 「屋根壊れていますよ」と言われたらやっておきたいこと
「屋根が壊れていますよ」と訪ねてくる人とは?
どんな人がどんなことを言ってくるのか?
「お宅の屋根屋根が壊れていますよ」と尋ねてくる人は人相が悪いとか、怪しげとか、うさん臭い感じがすると思うかもしれませんが、実際に訪問を受けた人は「親切そうないい人だった」とおっしゃいます。
詐欺の人は「信用できそうな人」を目指しているのですから、詐欺のイメージとはかけ離れた「いい人」が訪ねてくることの方が多のいです。
最近では、詐欺の人たちもグレードアップしていて、「屋根壊れていますよ」というだけでなく。以前より細かい指摘をしたり、怪しまれないようにすぐに何かを売り込むようなことはしません。
以前は「屋根壊れていますよ」と大雑把なことを言って訪ねてきましたが、最近は「屋根のてっぺんの板金の釘が浮いてきていて板金がとれそうですよ」など、指摘も細かくなっています。
指摘だけして「また来ますね」みたいにサラとお帰りになる人もいます。
カスタマーサービス部に連絡をいただく、お客様は広範囲の地域にお住まいなのに、
不思議なことに詐欺の人たちのセリフや行動はどの地域でも似ています。
「屋根壊れていますよ」と突然訪ねてきた業者がよく言う
典型的なトークを知って被害を防ぐ!
- 近くで工事をしていたら屋根が壊れているのが見えました
- 屋根の板金が浮いているのが見えました
- 親方が屋根が壊れているのが見えたと言っていました
- 工事の挨拶にきました
- 無料で直します
- 無料で点検します
- 近所をドローンで撮影していたら屋根が傷んでいるのが見えました
- 知り合いの業者がいないなら見てあげますよ
「屋根が壊れていますよ!」屋根工事の点検商法のトラブルが増えています
「屋根工事の点検商法」に関する相談が増加しているそうです。
「このままだと瓦が飛んでご近所に迷惑がかかる」などと不安をあおって工事の契約をする手口です。
全国消費生活情報ネットワークシステムにみる
屋根工事の点検商法に関する年度別相談件数
※独立行政法人国民生活センター報道発表資料より
屋根が壊れていると言われたときの対処方法
「屋根壊れていますよ」と言われたとき絶対やってはいけないこと
ちょうど、私一人で家にいる時に突然「屋根が壊れている」なんて言われて、びっくりしちゃって慌ててちゃいました。
まずは深呼吸して落ち着いてくださいね。
慌ててしまうと相手の思うつぼです。
住宅の仕事をしている私ですら「屋根壊れていますよ!」と突然の訪問に一瞬驚いたくらいですから、みなさんが驚くのもあたり前のことですが、まずは落ち着いてください。
「屋根壊れていますよ」と
知らない業者から言われたときの対処方法
- 追い返す
- 無料で直しますと言われてもお断りする
- 絶対に屋根に上げない
- いつもお願いしている業者がいるから大丈夫と断る
ガツン!と言って追い返してもいいですし、「家族が大工なので相談します」くらい適当でもいいです。とにかく絶対に相手にしないこと。
「屋根上って無料で直しますよ」は絶対に断ってください。
皆さんおわかりのように、ただより怖いものはない、逆に屋根を壊されます。
「屋根壊れていますよ」の98%は問題がない。そうは言っても心配な人は信頼できる業者に屋根の点検を依頼すること
「屋根壊れていますよ」と言われて心配になっても、
訪ねてきた業者を屋根に上らせて点検してもらっては絶対にダメですよ!
カスタマーサービス部には毎週「屋根こわれていますよ」と言われて心配だから屋根の点検をしてほしいと連絡が入ります。
点検に伺った結果98%くらいのお宅は、屋根材に多少のヒビは入っていたとしてもすぐに屋根工事は不要なくらいの状態です。
そうは言っても、見えないところだから「屋根壊れていますよ」と言われれば気になりますよね。
その場合は、建ててもらった会社やリフォームをしてもらった会社などに相談してください。ちゃんとした業者さんなら、状況を聞いてアドバイスをしてくれます。
どちらもいない場合は、近所の工務店さんなど、所在が確かなところに相談してみてください。
相談できる業者さんがどうしてもいない場合
建てた会社は廃業してしまったし、すぐに相談できる業者さんがいないけれど、心配ですぐにだれかに相談したい人は住まいの「困った」を相談できる信頼のダイヤル「住まいダイヤル」に相談してみてください。
国土交通大臣指定の相談窓口「住まいダイヤル」
うちの屋根は大丈夫!と自信をもつために必要なこと
「屋根こわれていますよ」と言われて、すごく心配になるのは思いあたる節あるから
「屋根壊れていますよ」と嘘をつく業者さんもプロですから、引っかかりそうな状態の家を物色して訪問していることが多いです。
子供の受験があったり、いろいろバタバタしていて、わか家はもう10年以上外回りのメンテナンス工事をやっていなくて、大丈夫かな?と気にはなっていたんだよ。
「屋根壊れていますよ」と言われてカスタマーサービス部に相談の連絡をくださる方に「何年くらい前にメンテナンス工事をされましか?」とうかがうと、10数年前に工事をしたっきりとか、建てから一度もメンテナンス工事をしたことがないという方がほとんどです。
なかには「6年前に葺き替えたのに」というお宅もありましたが、多くは気になっていたところに「屋根こわれていますよ」と指摘され、思いあたる節があり不安になっている方です。
「屋根壊れていますよ」と訪ねてくる業者さんの言うことで、心配になる必要はありませんが、新築から、もしくはメンテナンス工事から10年以上経過している場合は、点検をして状況を確認するいい機会です。
「屋根壊れていますよ」と言われても強気でいられるために
平日昼間家にいると「屋根こわれていますよ」って何度も言われたわ。
「詐欺お断り!」とかステッカー貼ればいいかしら?
「屋根壊れていますよ」だけに限らず、「セールスお断り」などのステッカーを貼っている家は逆に引っかかりやすい家と思われると聞いたことがあります。
事実はわかりませんが、もっと根本的な解決策をしましょう。
「屋根壊れていますよ」と言われても「うちは大丈夫です!」と強気でいられるために備えておきたいこと
- 信頼できる相談先(業者など)を見つけておく
- 定期的に点検、メンテナンスをする
屋根のメンテナンスの理想は10年に一度ですが、普段の生活で家のことばかり考えていられるわけではなしですし、お金もかかりますから、理想通りにできる人ばかりではありません。
人間のかかりつけ医と同じように家にもホームドクター(信頼できる業者)を見つけておくと安心です。
カスタマーサービス部に連絡くださるお客様は「屋根壊れていますよ」って言われたけど、「うちは建ててもらったところに相談してるから大丈夫です!」とピッシとお断りされています。
まとめ
カスタマーサービス部に「屋根壊れていますよ」と言われたという相談の電話が本当に
たくさんかかってきます。
「屋根壊れていますよ」と不安をあおる業者さんには騙されないように注意をする必要はありますが、メンテナンス工事をしてから10年以上経過していたり、新築から10年以上経過したが一度も屋根のメンテナンス工事をしたことがないと、経年劣化は進んでいます。
むやみに心配するより、状態を確認して、何が必要なのかを信頼できる相手と相談して安心して暮らしましょう。
「屋根壊れてますよ」と言われたら下記を実施してください。
- 「屋根壊れていますよ」と訪ねてきた業者は相手にしない
- 「屋根壊れていますよ」と訪ねてきた業者は屋根に上げない
- 信頼できる相談先(業者)に相談する
- 普段から信頼できる相談先を探しおく、いない場合はこれを機会に探す
- 定期的なメンテナンスを実施する