家を守るメンテナンス

【必見!】戸建住宅の修繕積立・修繕計画の立て方、実行できる修繕計画をご紹介

戸建住宅を快適な状態で長持ちさせたいと思っている人、多いのではないでしょうか?

住居に関わる費用、住宅を購入し、その住宅を維持するための修繕や改修工事を実施して、終の棲家までの暮らしに必要な費用は、一生の支出の大きな割合を占めています。
住居に関わる費用をおさえることで「ゆとりある生活」を実現できる可能性が上がります。

住居に関わる費用をおさえるためには計画的な修繕・改修計画が必要です。

家を長持ちさせる、修繕・改修工事計画を
すぐに見たい方はこちらへどうぞ

ドララ

ネットの記事には、売り手に都合のいい家のメンテナンスの話が多いです。
家は私たちの生活の基本ですから、理想どおりの家のメンテナンスができることは素晴らしいことですが、理想どおりでなくても、安全に快適に暮らす方法をこの記事ではご提案いたします。

ハウスメーカーのカスタマーサービス部門で、家の修繕、改修などの相談にお答えしている私だからお伝えできる家の修繕、改修工事の本当の話をお伝えします。

この記事でわかること
  • 修繕積立のための費用の目安、貯め方
  • 戸建て住宅の修繕工事(メンテナンス工事)、改修工事(リフォーム工事)の計画
  • ひと目でわかる、実行するための「安全ライン」の戸建住宅の修繕・改修工事計画実例
  • いつやろうか気になっていた家のメンテナンス時期がわかって
    スッキリする

こちらの記事も参考にしてください。

【プロが解説】「家のメンテナンス」これだけは知っておきたいポイント家のメンテナンスの基本を解説。手軽にできる方法で家を長持ちさせ、安心で快適な住環境を実現します。...

戸建住宅の修繕工事費用を調べてみた

できることなら、お金をかけずに家を長持ちさせたい!とは思いますが、プロに依頼しないとできない修繕工事があります。
マンションは毎月「修繕積立金」を支払って管理組合などで、修繕計画を立て実施します。戸建住宅は、ご自身で計画を立てて実施しないと修繕工事なしで、そのまま放置し続けるとボロボロの家になってしまいます。

修繕工事をするには多額なお金がかかります。

戸建住宅の修繕費はいくらかかると言われているのか、チャットGPTさんにネットの情報を調べてもらいました。

30代で戸建住宅を購入し、60年間にわたって快適に暮らすために必要とされる修繕・改修工事の基本情報です。

メンテナンス項目必要回数費用目安
床下予防処理8~10回(基本10年目以降5年ごと)1回あたり10~30万円
外壁のメンテナンス4~5回1回あたり100~150万円
屋根のメンテナンス4~5回(塗装)、または1回(葺き替え)塗装1回あたり80~150万円、葺き替え200~300万円
ベランダ・雨樋など3~5回1回あたり30~80万円
水回りのリフォーム2~3回1回あたり100~250万円
内装のリフォーム4~5回1回あたり30~50万円
大規模改修(間取り変更・耐震補強など)1~2回1回あたり300~500万円

チャットGTPさん時々いい加減なお答えをするので、内容確認しました。
だいたい、まっとうなお答えです。

亀太

すごい金額になりそうだけど、なんだかよくわからないな。
うちはこんなにお金払えるのかな?

戸建住宅の修繕積立金はいくら?どこよりもわかりやすく解説

修繕積立金はいくら必要か?

項目ごとに分かれていると詳しいようで、わかりずらい。
知りたいのは全体の総額と言う方の為に、建物の仕様や使っている材料などによって、メンテナンスの内容が違いますが、例をあげて大まかな数字をあげてみましょう。

建坪30坪2階建て、モルタル外壁、スレートぶき屋根、バルコニーFRP防水の戸建て住宅の初回の修繕工事と仮定します。

シロアリ予防処理(10~30万円)+(外壁塗装(100~150万円)+屋根塗装(80~150万)+バルコニー防水、雨どいや雑部の補修も含む(30~80万円)

 =220~410万円

60年間で4~5回メンテナンス工事を実施

10~15年ごとに220~410万円を用意して修繕工事
となります。

マンションの修繕積立金のように毎月いくら積立てればいいか見てみましょう。

工事の周期220万円の場合410万円の場合
10年ごとに修繕工事の
場合
18,333円/月34,166円/月
15年ごとに修繕工事の
場合
12,222円/月22,777円/月

つる子

ちょっと大変だけど、お安いのにすれば、
なんとか、10年ごとに修繕工事できるかも♡

ドララ

ちょっとまった!
この例は初回の修繕工事。築年数が古くなると、屋根の葺き替えなどが必要になって、もっとお金がかかるし、なんでも値上がりしてる昨今、その上これから、人手不足になるから建築工事費はどんどん値上傾向なの。
それに、マンションの修繕積立金同様、室内のリフォーム含まれてないから注意して。

つる子

え~、もっとかかるの。
わが家は修繕工事ができなくて、
ボロボロになって朽ちていくしかないの😿

ドララ

そうならないために、私はこのブログを書いているの。
余裕のある人は理想どおりの修繕工事をするのがいいけれど、そうでない人でも、家を長持ちさせられて「ゆとりのある暮らし」を目指せる修繕計画のご提案を書いているから最後まで読んでくださいね。

では実際、修繕積立金 毎月いくら積立てる?


ズバリ、修繕積立金は定期預金で1万円積立てます。

毎月1万円を15年積立てた場合180万円。これでは足りませんが、
最悪の場合はこれでできる範囲の修繕工事を実施します。

でも、安い物にはそれなりの理由があるもので、安い業者さんにもそれなりの理由があるし、工事範囲を減らすにも限度があるので、これは最悪の場合。

定期預金で貯める1万円の修繕積立金のほかに
1万円が無理なら5千円でも投資信託などで運用をします。
欲張らずにリスク低めで、定期預金よりは増えてくれそうなもので運用する。

もちろん元本割れのリスクもありますが、銀行に預けておくより夢があります。運よく増えれば、ちょっと素敵なリフォームもできてしまう。

お決まりは、※投資はご自身の責任のものと運用してください。

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修繕費用の次は、修繕工事について少しお勉強しましょう。
戸建住宅の工事にかかわるキーワードとしてよく耳にするのは
修繕、補修、改修、メンテナンス、リフォーム
この違いおわかりになりますか?

外壁塗装のことを外壁リフォームと言うプロの方もいらっしゃいますし、私の同僚は外壁塗装はリフォームではなく、メンテナンスだ!と言います。

住宅の工事にはいろいろな立場、役目、たくさんの人が関わるためなのか、なんだか言葉の定義があやふやなところがあります。

わかりずらいので、説明をするうえでこの記事では、下記のように言葉の定義をいたします。

  • 修繕工事、補修工事=メンテナンス工事 → 建物を維持管理する工事
  • 改修工事=リフォーム工事 → 快適性の維持、向上をする工事


マンションに住むと毎月、修繕積立金を支払います。
「修繕積立金」の名前の通り修繕工事の費用を積立て、共用部(外装などの外回りや廊下などの共用部分)の修繕工事(メンテナンス工事)を実施します。
修繕工事(メンテナンス工事)は、見た目、建物の基本的な機能を建設当初の水準にまで戻すことを目的とし、建物全体の劣化の改善や価値を落とさないようにします。つまり、最重要の工事です。

戸建住宅には修繕積立金はありませんが、マンションと同じように戸建住宅の生命線と言える工事です。劣化部分を補修、改善する工事です。

戸建て住宅の基本的な修繕工事

  • 外壁工事(塗装、シーリング打ち替え、鉄部塗装など)
  • 屋根工事(塗装、葺き替え、重ね葺きなど)
  • バルコニー(ベランダ)防水工事
  • 床下予防処理(シロアリ予防処理)

建物の構造や使っている材料によって必要な工事は異なります

戸建住宅を長持ちさせて「ゆとりある生活」をするには
修繕工事(メンテナンス工事)は最重要

改修工事(リフォーム工事)は修繕工事のつぎに

マンションの修繕積立金には専有部分(各戸の部屋内の)の設備や内装など改修のリフォーム費は含まれません。

戸建住宅もマンションの専有部分(各戸の部屋内)の工事と同じよう、設備や内装の改修工事(リフォーム工事)は快適に暮らすためには必要な工事になります。ただし、これは修繕工事がきちんと実施されて、その次に必要な工事と考えてください。

戸建て住宅の基本的な改修工事

  • 給湯器交換
  • 冷暖房交換
  • トイレ工事
  • 浴室工事・キッチン・洗面などの水回り
  • 内装工事

修繕工事(メンテナンス工事)の理想

修繕工事(メンテナンス工事)は10年おきくらいに実施できれば理想です。
建物の不具合を気にすることなく安心して暮らすことができます。

理想は10年ごとの修繕工事(メンテナンス工事)です。

修繕工事(メンテナンス工事)を実施しないと、建物の基本的な部分を傷めるような故障が発生する確率が上がり、発生すれば、修繕工事(メンテナンス工事)よりも多額の費用が必要になり、ますます「ゆとりある生活」が遠くなってしまいます。

つる子

うちはお金持ちじゃないから、10年ごとになんてできないわ

実行するための「安心ライン」の修繕工事

10年ごとの修繕工事(メンテナンス工事)はいつもきれいを保ちつつ、機能性も守るという状態です。

ドララ

理想どおりにできなくても、
15年~20年をめどに修繕工事(メンテナンス工事)を実施しすれば「ゆとりある生活」をめざせます。

「早く修繕工事(メンテナンス工事)をしないと雨が外壁や屋根から侵入しますよ!」と言う業者さんがいますが、屋根でも外壁でも雨を防いでいるのは、私たちが普段目にしている表面の材料ではなく、その下の防水紙です。

つまり、屋根や外壁の表面の仕上げ材が多少傷んでいても、すぐに雨漏れするわけではありません。

ただ、防水紙だけで長い間、雨を防いでいると、防水紙の劣化が早まって結果、雨漏れになる可能性が高くなってしまいます。
つまり、外壁や屋根の修繕工事(メンテナンス工事)は防水紙だけに頼るのではなく、表面の仕上げ材も健全にして、表面から雨が入らないようにして、故障の可能性を下げましょうということです。

ドララ

余裕のある方は理想の10年ごとの工事がいいですが、
戸建住宅の相談を受けて、たくさんの物件を確認した結果、15年~20年をめどに修繕工事(メンテナンス工事)を実施しても大丈夫というのが事実です。
ただし、劣化や故障を見逃さず、発見したらすぐ対応すること。

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家の基本的な部分が安全に保たれれば、雨、風しのげて、最低限、安心して暮らすことができます。
でも、現代の生活は最低限ではなく、蛇口からはお湯が出て、暑い時には冷房で、寒い時には暖房があってがあたりまえの生活です。「うちは寒くて、、、」とか「うちは不便で、、、」と言ってもむかしむかしの生活からすると快適です。

快適に暮らすための改修工事を実施しなければ、お湯も出ないし、冷房も暖房も使えなくなってしまいます。

快適に暮らすためには改修工事も必要と言うことです。

戸建住宅の改修工事(リフォーム工事)には2種類あります

  • 快適さを維持する改修工事(リフォーム工事)
  • 快適さをアップ、暮らしを楽しむ改修工事(リフォーム工事)

快適さを維持する改修工事(リフォーム工事)

戸建住宅の快適さを維持する改修工事(リフォーム工事)とは、具体的には給湯器や冷暖房、トイレ(便座)など現在の暮らしを維持するのに必要な機器などの交換です。

機器の状況や家族の人数、使用頻度により異なりますが、10年目くらいから故障などで、交換が必要になってしまうケースもありますが、15年~20年位をめどに交換しましょう。

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快適さをアップ、暮らしを楽しむ改修工事(リフォーム工事)

お風呂やキッチン、洗面台などの交換やクロスの貼替、サッシ工事、間取りの変更、こうだったらいいな!など、新しい機能をプラスする改修工事(リフォーム工事)で、暮らしを楽しく、より快適にできると暮らしの質がアップします。

大切に使っていても、お風呂やキッチン、洗面台などは部分的な修理や交換が必要になります。
部品供給が終了して修理不可能になり、例えば、お風呂全体や洗面台交換をしなければ、水がもれて家を傷めてしまうようなケースもあります。

理想的にはお風呂やキッチン、トイレ、洗面台なども20年目が無理でも、20年を過ぎたら、交換を視野に入れて30年目くらいまでには交換する計画をたてておきたいものです。

戸建住宅を長持ちさせて快適に暮らすには

15年~20年をめどに快適を維持する改修工事(給湯器、冷暖房、便座など)をすること
25年前後をめどに快適さをアップ、生活を楽しむ改修工事(浴室、キッチン、洗面などの水回り)をすること

※ただし、不具合の状況、故障のサインを見逃さず、早めの修理の実施、交換を検討をすること!

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これまで説明した内容で、戸建住宅を快適に長持ちさせるのに必要な修繕工事(メンテナンス工事)改修工事(リフォーム工事)の計画を立てみましょう。

理想の修繕工事スケジュール

60年間建物を使うとして

  • 大規模な修繕工事(メンテナンス工事)は10年に一度
  • 改修工事(リフォーム工事)は3回
  • 給湯器、冷房、トイレ(便座)は故障などの状況で10年~15年位の間隔で交換
つる子

うちでは、とてもこんなに工事するお金ないわ💦

実行するための「安心ライン」改修工事スケジュール

ドララ

理想とおりにできればいいけれど、たくさんの建物を見てきた経験から、
実行するための計画を立ててみました。
特別な故障がなければ、これでも、大丈夫ですよ。

60年間建物を使うとして

  • 大規模な修繕工事(メンテナンス工事)は15年~20年に一度
  • 改修工事(リフォーム工事)は20年~30年に一度
  • 給湯器、冷暖房、トイレ(便座)はそれぞれの機器の特性や使用頻度による耐用年数によって変化させてください。故障などの状況で10年~20年位の間隔で交換
  • 改修工事はそれぞれ傷み具合や故障によって、工事時期を決めます。
  • 築25年~30年位には、ライフスタイルの変化などによって、大きな改修工事(リフォーム工事)の適齢時期になることがあります。お住まいになっている方の状況によって変化させてください。

「安心ライン」の修繕・改修工事で、安心して快適に暮らすためには、わが家の状況に敏感になること!建物に興味を持ち、変化に対応、故障を放置しないことが重要です。

理想どおりにできなくても、わが家でも実施できる修繕工事(メンテナンス工事)、改修工事(リフォーム工事)を実施することで、家を長持ちさせて「ゆとりある生活」を目指すことができます。

理想の修繕工事、改修工事ができれば、家のことを気にせずに過ごせる確率が上がります。

「安心ライン」の修繕工事、改修工事の場合、家の変化を見逃さないようにしてください。

家族が傷ついていたら心配になるように、わが家に関心を持って、変化に気づき、故障を放置しないで唯一無二のわが家を大切にすれば、家が長持ちして「ゆとりある暮らし」を目指すことができます。

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