シロアリなんて気持ち悪い。
うちは東京の都心の住宅地だから、シロアリなんていないわ。
近所でシロアリで倒れた家なんて見たことないし!
そうかな?
新築の頃はよく使っていたウッドデッキ、最近は使わないから、手入れさぼっちゃってだいぶ傷んできたけどシロアリに食べられていないかな?
シロアリなんて小さなものだし、気持ち悪いから、わが家には関係ないと思いたいのですが、、、残念ながら、東京のど真ん中でも土さえあれば、シロアリは出現します。
そのうえ、シロアリの被害がわが家を傷める大きな要因の一つ。
気持ち悪いし、家が心配だし、怖い!!とおびえるよりも、
シロアリが出ないように予防すればいいのです。
- わが家を長持ちさせたい人
- シロアリのこと気になっているけれど何もしていない人
- わが家にシロアリは出ないと思っている人
大手ハウスメーカーのカスタマーサービス部で、毎日、家のトラブルに向き合っている私だから知っている大切なわが家を長持ちさせて「ゆとりある生活」を送っていただくための情報をお伝えいたします。
- わが家をシロアリの被害から守るために
自分でできる予防とプロに頼む予防
シロアリ業者の選び方
シロアリってどんなもの?
シロアリ自体に興味がない方はシロアリ予防へ飛ばして読んでください。
幸いなことに実は私もシロアリそのものに遭遇したことはありません。
シロアリ被害で傾いた家も見たことありません。
でも、写真のようなシロアリに食べられた痕やシロアリの被害は何度も見ています。
お風呂の交換工事の時とか、雨漏れ現場のとか。
特別なことではなくて、あなたの家でも起こりえることです。
柱や木枠はスカスカでモルタルだけでもちこたえていたの?みたいな現場結構ありました。
シロアリはアリではなくゴキブリ目シロアリ科の昆虫
「アリ」と付くシロアリですが、アリとは全く関係のないゴキブリ目シロアリ科に属する
昆虫です。
名前はシロアリですが、すべて白いものばかりでなく、黒っぽい羽アリのようなシロアリもいるので、色で判断するのは素人では難しいです。
形は大きく違いがあります。
羽アリは胴がくびれて前羽根が大きく、後ろ羽が小さい。
シロアリはずん胴で、前後の羽根の大きさが同じ。
と言っても、普段見ていないから素人が判断するのは難しい。
わかりやすいことは、シロアリの翅(はね)はとてもとれやすいので、
家の周辺に大量の翅(はね)が散乱している場合、家にシロアリが棲みついている可能性が高いので注意が必要。
日本で住宅に害を及ぼすのは主にヤマトシロアリ、イエシロアリ
住宅にとって恐ろしいシロアリですが、アフリカではシロアリの力を利用した砂漠乾燥地の土壌改良で砂漠の緑化に役立つというお役立ちのシロアリもいます。
日本では20種類以上のシロアリが生息していますが、住宅に害を及ぼすのは主にヤマトシロアリとイエシロアリ。ヤマトシロアリは北海道の一部を除きほぼ全国に生息し、イエシロアリは関東から九州にかけて広く生息しています。
被害の8~9割を占めるのはヤマトシロアリです。
ヤマトシロアリ:乾燥に弱く、浴室や台所の床下などの湿った木材を食害します。普段は日 の当たる地上に現れることはほとんどなく、水分の多い湿った木材の中で巣を作って生活していますが4月下旬~5月に昼間の時間帯に限って一斉に飛び立つ習性があります。
イエシロアリ:6~7月の夕方から夜にかけて飛び立ちます。
気持ち悪いばかりで、とても見分けられない😿
シロアリ予防
シロアリの好きな環境
- 湿気がある暗ところ
- 食べ物があるところ(木材や植物の根など)
- 水分のあるところ
シロアリにとって最適な環境は、じめじめした湿気の多い場所です。
つまり、風呂場・洗面所・トイレ・キッチンなど水をつかうところで、乾燥しずらいところ、土台・床・柱です。
シロアリのことはわかったけど、それより被害にあいたくないだよ。
シロアリは予防が一番。
シロアリの被害を被らないようにするには、
自分でできる予防+プロの予防のダブルの予防を実施してください!
自分でできるシロアリ予防
シロアリの被害の補修は高額な修理費なることもも多いので、とにかく被害を受けないように予防をすることがとても大切です。
本格的な予防は床下に薬剤の散布の(床下予防処理)必要がありますが、
素人がこの作業をするのは、よほど頑張る人でなければ難しいことです。
それより自分でできる予防を完璧に実施しましょう!
- 通気口をふさがない(⇒床下の空気を循環させて乾燥させる)
- 家の周りに荷物や段ボールを置かない(⇒家の周りを乾燥させる)
- 家の周りにシロアリのえさになる木材を置かない(⇒餌を置かない)
- 雨漏りや壁の損傷を放置しない(⇒湿気たり、水分のある状態にしない)
本格的なシロアリ予防はプロにお願いする
自分でできる予防だけじゃだめなの?
シロアリ予防の一番のポイントは床下。
ここはプロにお願いして床下の状況を点検してもらいながら、予防処理(薬剤塗布)を実施してもらうのがおすすめです。
暗くて狭い床下に自分で入ってシロアリの痕跡を確認しながら薬剤を塗布するのは、素人では難しいことです。
専門家でなければ見分けられない痕跡や被害もあります。せっかく床下に入っても痕跡を見落としてとしまったら、せっかくの予防も無駄になってしまいます。
プロにお願いすれば点検と予防処理(薬剤塗布)を実施して、保証証期間中なら被害に対する補償が出る会社もあります。
シロアリ予防=自分でできる予防+プロの予防を実施すること
シロアリ予防のプロの正しい選び方
シロアリ予防の相場
シロアリ予防の施工費用相場は、1㎡あたり1,320円~2,475円程度です。
一般的な戸建て住宅なら、約15万円~30万円程度が費用相場。
見積書をもらって作業内容と料金を確認してみるとよいでしょう。
シロアリ予防・駆除業者の正しい選び方
大切なわが家のメンテナンスを任せるのですから、しっかりとした信頼できる業者を選ぶことが重要です。
「今度の点検〇日でいいですか?」って突然電話がかかってきたことがあるの、今思えばかなり怪しいのだけどその時、最初はなんかよくわからなくて、、、、
以前から付き合いがあるような口ぶりで怪しげな業者から電話をもらったという話で何度も相談を受けています。その手の話はお断りしましょう!
家の床下に入っての作業ですから、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
シロアリ業者を選ぶポイントは下記になります。
- 作業内容と費用についてしっかりと説明してくれるか?
事前に見積書を作成して、どのような作業にどのくらいの費用がかかるのかを明示してくれる業者 - シロアリの生態に基づく作業内容や、使用する薬剤の説明をきちんとしてくれるか?
専門性の高い業者はシロアリの生態に基づく作業内容と使用する薬剤の説明ができる。
うちのウッドデッキずいぶん傷んでしまってシロアリ心配なんだけど、
インターネットでも探しもたくさんの業者さんがあってよくわからないな?
国土交通大臣の許可を得ている業界団体があるからそこに加盟している業者さんに相談してみてはどうかしら?
日本しろあり対策協会
国土交通大臣の許可を得ている日本で唯一の業界団体。
しろあり防除施工士という資格の認定を行っています。
この資格は所定以上の実務経験、筆記試験に合格したの者に与えられるものなので信頼できる業者選びの指標のひとつになります。