家を守るメンテナンス

悪徳リフォーム会社に騙されないために知っておきたい わが家の仕様

ネットを見るとリフォームの情報たくさんあって、どれが、本当かわからないと思いませんか?

知ってて騙す人もいますが、騙すつもりはなくて、知識が足りなくて間違ったことを言ってる業者さんもいます。

どっちらにしても、困ったものです。

時々、「素人なんだから、家のことなんて知らないよ!」と言われるお客様がいらっしゃいますが、家はご自分の大切な資産です。「投資は最終的にはご自身のご判断で」と言われるのと同じ、ご自身の資産はご自身で判断した守る必要があります。

わが家のことを知っていないと守れません。

ドララ

リフォームを売る立場ではなく、大手ハウスメーカーのカスタマーサービス部門で働き、家を長持ちさせるのが仕事だから言える悪徳リフォーム会社から家を守る方法をお伝えします。

悪徳リフォーム会社はどんなことをするのか?

最初から悪徳リフォーム会社だわかっていたら、関わりを持つことはしないと思います。

では、悪徳リフォーム会社ってどんなものなんでしょうか?

  • 突然訪問してきて危険を訴え、契約を急かされて契約後に連絡したら実態がない
  • 契約金額と違う高額な金額を請求する
  • 無料点検のはずが、高額な点検費用を請求する


手口はまだまだたくさんあります。

国民生活センター訪問販売によるリフォーム工事・点検商法

これって、悪徳リフォーム業者というより詐欺です。犯罪です。

リフォーム詐欺 犯罪に引っかからないためには?

まずは落ち着いて。下記の項目にあてはまることはありますか?

  • いきなり訪問してくるリフォーム業者
  • その日のうちに見積もり、契約を迫ってくる業者
  • その場で点検をする、見積もりを出すなどと言う
  • 知らない業者が無料点検、モニター価格、期間限定で安くすると言う
  • 屋根が壊れているのが見えたという
  • シロアリの痕跡があるという

どれも悪徳リフォーム会社の可能性が高いです。最近は市町村の職員や大手企業を名乗るニセ業者も出没しています。

まずは、落ち着いて、その場で話を聞いたり、家に入れたりしないこと
いったん落ち着いて、改めて信頼できる付き合いのある会社などに相談してください。

国土交通大臣から指定を受けた住宅専門の相談窓口

法律に触れるなら、詐欺とか犯罪になりますが、それほどではないけれど「ひどいな、、、」と思われる悪徳リフォーム会社にあったことのある人いらっしゃいませんか?

悪徳リフォーム会社ではないかもしれないが、起こったこと

悪徳リフォーム会社とは違うけれど、騙すつもりはなくても、知識がなくて騙すとかトラブルになるということが起こることがあります。

ある猛暑の夏、お客様のお宅で、あるTVショッピング会社で購入したエアコン交換現場に出くわしたことがありました。

既存のエアコンは隠蔽配管(いんぺいはいかん:壁や天井などに配管が通っているもの)
仕事が立て込んでいるようで、早く終わらせて次の現場に行きい様子。あらら、そんなことしたら、ドレン排水もれちゃいますよ。なんて工事していました。
指摘をしたら言い合いになってしまいましたが、それでも、さっさと交換して帰ってしまいました。結局、ドレン排水が漏れて、後日やり直しになりました。

TVショッピングの会社から依頼された交換業者さんも既存のエアコンが隠蔽配管と聞いていなかった様子。隠蔽配管のエアコン交換やったことなかったようです。

こんなことになった原因は、受注の際に配管について確認をしないTVショッピング会社の知識不足が大きいですが、買う側にも落ち度がなかったとは言えません。「わが家のエアコンは、隠蔽配管」と伝えられていたら、トラブルを防げたかもしれません。

これは悪徳リフォーム会社だと思ったバルコニーメンテナンス工事

1階リビングの南側窓の上の天井から雨漏れ。

原因はその上のベランダの防水切れ。
外壁塗装工事の時に、ベランダの防水メンテナンス工事もやりました!とおっしゃっていましたが、やっていたのは、防水の表面のトップコートの塗りなおしでした。

トップコートの塗りなおしは表面の美観だけのもの。バルコニーのメンテナンスは防水層のやり直しをしないと防水のメンテナンスをしたことにはなりません。

塗装屋業者さんだって、そのくらいのことは知ってるはずです。
防水仕様のバルコニーにトップコートを塗るだけの効果を説明して、お客様が納得の上ならいいかもしれませんが、家を守ることを考えて工事をお勧めしている会社ならトップコートだけを塗ることはお勧めしません。

その会社では防水工事をやっていないなど、いろいろな事情があるのだと思いますが、これは悪徳リフォーム会社と言えます。

悪徳リフォーム業者騙されないためには

犯罪ほどでないとなると、なかなか対応してくれるところは少ないですし、紛争になったりすると、時間も労力もかかってしまいまうので、なんとか防ぐ方法はないものでしょうか?

わが家のことを知ること!

問題なく、気に入って暮らしているのに今さらわが家に興味を持つ必要はない!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、知っていないと悪徳リフォーム業者に騙されます。

近所で工事をしてお宅の屋根が見えて壊れているのでお知らせに来ましたと写真を持ってきてくれた業者さんがいました。

「えっ!大変!!」と思いました。その写真はいただけませんでしたが、後で落ち着いて考えてみたら、うちの屋根の色と違っていました。確かに汚れてはいるけれど、色までは変わらないので、悪徳リフォーム業者さんの訪問だったわけです。お粗末な話ですが、彼らも忙しいから間違えることもあるし、知識の少ない人もいます。

セミプロみたいな知識は持つ必要もないですし、ネットの怪しげな情報で武装する必要はありませんが、わが家の正しい情報を知っていると、相手のレベルもわかります。

わが家の正しい情報とは、わが家はどんな建物かを知ることです。

わが家の図面、仕様書などの資料はどこにある?

わが家がどんな建物か知る手がかりは図面、仕様書などの設計図書を見てください。

ドララ

ハウスメーカーのアフターサービス部門で働いていると、時々、図面が欲とご連絡をいただきます。
ハウスメーカーでは平面図などの設計図書を保管しているので、ご要望があると手続きをしてお出ししています。
でも、本当は契約したときにお渡ししているので、お持ちだと思うのですが、、、、

注文住宅はもちろん建売住宅でも、契約などの時に図面や仕様書を渡されていると思います。
ただ、建てたり、買ったりしたときは大切な書類と思っていても、長い間にどこかにしまい込んで、どこにあるのか行方不明になっている方がいらっしゃいます。
この書類は新築の時はもちろん、その後、いえのメンテナンスをするとき、トラブルがあるとき、リフォームをするときにあったほうがいい書類です。

どこにしまったか思い出して、必要な時には確認ができるように保管してください。

悪徳リフォーム会社に騙されないために仕様書を確認するって?

住宅の仕様書ってわかりますか?

住宅の仕様書とは、構造や仕上、使う材料の名前、品番などを記載した資料です。
注文住宅を建てるときには、まずは構造を決めて、その建物の屋根や外壁、内装、設備機器等々決めるのが仕様決め。この時決めて、使ったものがその家のが仕様です。

建売の場合は自分では選んでいないかもしれませんが、その建物の構造や使われている材料などが記載されています。

悪徳リフォーム会社を見分けるために


悪徳リフォーム会社の中ににも確かな技術や知識を持っていながらも、悪徳リフォーム会社になっているところもあるかもしれませんが、確かな技術や知識はそんな簡単に得られませんし、確かな技術や知識をもち、正直な仕事をして入れば、悪徳リフォーム業者にならなくても仕事の依頼があるはず、信頼がないから悪徳リフォーム会社になるのかもしれません。

悪徳業者のほとんどは、建物をよく見もせずに、適当なことや不安をあおるようなことを言ってきます。

悪徳リフォーム業者を見分けるには、おかしなことや疑問に思ったことを指摘したり、質問する。そのためにはわが家のことを知っている必要があります。
細かいことを聞いてくる面倒なお客さんと思われれば、悪徳リフォーム業者にとって関わりたくないお客様になれます。

図面や仕様書を見れば、どんな構造で、どんな材料でできているのかがわかります。その材料にはどれくらいの周期でどんなメンテナンスが必要なのかまでの記載はありませんが、新築の引き渡しの時にお手入れ方法を記載した資料をお渡ししている建築会社や工務店さんは多いです。

仮にお手入れ方法の資料がなくても、建てた会社や材料のメーカーさんに問い合わせればわかります。リフォーム会社さんの工事内容が違っていたら、質問してみるとわかることがあります。

リフォーム工事のお見積りも保管すること


「前に屋根の工事やったんだけど、壊れてるっていわれました」とおっしゃる方がいます。
「前」っていつですか?5年?10年?15年?
 屋根の工事ってどんな工事をやったんですか?

10年くらい前とおっしゃる方は大体10年以上前のことが多いし、屋根の塗装か?葺き替えか?もよくわからない方が時々いらっしゃいます。

これでは、悪徳リフォーム業者に騙されてしまいます。

家のことばかり考えているわけではないので、忘れてしまうこともありますから、資料はきちんと保管して、必要な時には確認できるように保管しましょう。


もし、家を売却するとなったとき、設計図書(図面、仕様書など)や工事記録書は、無ければ売買できないわけではありませんが、あった方が取引上有利にはたらく書類です。
将来のリフォームや増築を行う際に非常に役立つ資料になるからです。

悪徳リフォーム業者に騙されないための基本はわが家がどんな建物かを知ることです。

そのためには、図面や仕様書などを含む設計図書やリフォーム時の見積もりなどの資料を保管して、リフォーム工事の検討をする際には、その内容がわが家にとって必要なことなのか、確認しましょう。

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ネットを見ても、売り手の都合のいい話ばかりに嫌気がさしませんか? 大手ハウスメーカーのカスタマーサービス部に勤務する私だから知ってる 戸建て住宅を長持ちさせるための本当の話やわが家が素敵に快適になる情報をお伝えいたします。