家を守るメンテナンス

窓サッシが開かない、閉まらない 応急処置、修理依頼先とサッシメンテンスを解説 

窓は戸建住宅でもマンションでも居住するところには必ずあります。
そのせいか、修理依頼で一番多いのはサッシ関係の修理です。

この記事ではサッシの窓が開かない、閉まらないときの対処法と修理、メンテナンスについてご紹介します。

今、まさにサッシの故障で困ってすぐに修理を依頼したい方は
こちらからどうぞ

ドララ

大手ハウスメーカーのメンテナンス部門で毎日家の修理のご相談を受け、適切な修理、メンテナスをご案内している私だから知っている情報をお伝えします。

サッシが開かない、閉まらないって困りますよね。
なんとか、開けなきゃ、閉めなきゃですよね。

開かないときは無理しないでください。無理に開けても、閉まらなくなってしまう可能性があります。

窓サッシが開かない、閉まらないときの応急処置 

サッシが開かない、閉められないときは、まずは以下のことを試してみてください。

  • ロックなどがかかっていないか落ち着いて確認する
  • レール部分を掃除して、ごみなどのつまりがないようにする
  • レール部分のごみなどの汚れを取った後にシリコンスプレー(シリコン系の潤滑スプレー、556ではないです。)をかける 

窓の形によって、故障個所は異なりますが、サッシが動かなくなる故障の原因は、レールのごみつまりや経年による部品の故障が多いです。

ドララ

お客様から「窓が閉まらなくて困った。このままだと夜怖くて!」と連絡をいただきました。
急な対応は無理だろうけど、とりあえず、そのサッシのメーカー リクシルさんのメンテナンスへ連絡したら、その日のうちに現場に行って窓を閉めてくれました。
その時の混雑状況にもよると思いますが、リクシルさん頼れるな!と感心しましたことがありました。
メーカーの修理依頼先はこちら

窓サッシ開かない・閉まらないの応急処置の後に重要なこと

応急処置で動かなかった窓サッシが開いた!閉まった!となればいいのですが、そうなった場合もそうならなかった場合も、その後が重要です。
応急処置だけでは、また同じことが発生する確率が高いです。
動いたから安心ではなく、必ず原因を改善すること。

つる子

原因改善と言われても、私も旦那さんもDIYなんてできないし、誰にお願いしたらいいのかもわからないわ。

ドララ

そういう時は、メーカーのメンテナンスに依頼してみてもらってくださいね。

依頼の多い 上げ下げ窓の修理

おしゃれで洋風感のある家によくついている上げ下げ窓、気密性が高いなどのメリットもありますが、修理依頼の多い窓、断トツは上げ下げ窓です。

上げ下げ窓が開かない、閉まらない場合の応急処置もサッシが開かな・閉まらないときの応急処置と同じですが、よく見かける引き違い窓のサッシ以上に構造が複雑です。メーカーからも上げ下げ窓開閉についてのページがありますので、参考になさってください。

LIXIL(リクシル) サッシの上げ下げ窓の障子が動かない

YKKap 上げ下げ窓についてのお願い

三協立山アルミ 長年ご使用のお客様へ

窓サッシが壊れたとき、どこに修理を依頼するべきか

窓サッシが壊れたときの依頼先は主に下記になります。

  1. サッシ屋業者
  2. 家を建てた建築会社や工務店
  3. サッシメーカーメンテナンス

窓サッシの修理は簡単なようで、実は結構難しい。
ぴったりの部品を探すのに手間がかかり、適当な代替品では、また壊れてしまうことがあります。
サッシ業者さんの中には昔は修理もやっていたけれど、今は修理は受け付けていない業者さんも多いです。それくらい、手間がかかる割にお金にならないし、技術のある業者でないとときちんとした修理はできません。

ご近所で修理も受けてくれる技術のあるサッシ業者さんがいたら、その人に頼むのが一番いいです。
でも、そんな業者さん知ってます? 知ってたらこんなブログ読んでませんよね。

最近は、インターネットでいろいろな業者さんの情報が出ているので、インターネットでもきちんとした修理をしてくれる業者さんを見つけることもできるかもしれませんが、
判断基準は難しく、技術のある信頼できるサッシ屋さんを見つけるのは至難の業です。

となると②の家を建てた建築会社か工務店か③のメーカーメンテナンスになりますが、これは結局はどちらも同じです。
例えば、工務店さんに依頼した場合は工務店さん経由でメーカーメンテナンスに依頼することになります。

ドララ

サッシの修理の依頼先は建てた会社や工務店もしくはメーカーメンテナンスがおすすめです。

大手3メーカーの修理依頼連絡先

家を建てた建設会社や工務店と疎遠になっているようでしたら、直接メーカーメンテナンスへホームページや電話で相談してみましょう。
(メーカー名をクリックしてください。)

LIXIL(リクシル)
YKK
三協立山アルミ

不二サッシ

2002年に住宅のサッシの自社製品の販売を終了しています。在庫終息等で該当部品が無いものは修理ができないこともあるようですが、とりあえず、連絡して確認。早めの問い合わせがよろしいです。

不二サッシ

わが家はどこのメーカーのサッシか?

メーカーのメンテナンスに修理を依頼するのには、どこのメーカーのサッシかわからないと依頼できません。

メーカーを調べる方法
  • サッシ枠の右上またはクレセントにシールや印字を調べる
  • 建築したときの資料(仕様書)で調べる
  • 建てた建築会社や工務店に問い合わせる

築30年以上の主人の実家のサッシにも部屋側から左端にメーカーのシールが貼ってありました。


商品の調べ方LIXIL

商品の調べ方YKKap

商品の調べ方三協立山アルミ

窓サッシ自分で修理

DIYが得意な人、手先が器用な人ならトライするのもよろしいと思います。
ネットの情報やYou tubeではご自分で修理される方もいますが、よほど得意な方以外には自分で修理はおすすめできません。(部品特定の手間と作業の難易度を考えるとおすすめできません。)

引き違い窓戸車はメーカーの純正品で取り換えると長持ちしますが、交換作業が難しいことが多いです。汎用品での交換も可能ですが、一般的に長く持たない、交換作業は純正品より簡単といわれています。

各メーカー、商品、年代によって戸車の種類があります。戸車の品番を調べるには、サッシから、戸車を外して戸車に印字されている品番を調べるか、メーカーに問い合わせします。
戸車は各メーカーのネットショップなどで販売されているものもあります。

建物を建てた建築会社や工務店では戸車の品番まではわかりません。

上げ下げ窓の開け閉めに必要なバランサーなどの部品の交換や縦すべり窓のレバー交換は部品を特定するのが難しく、交換作業も難しいので、プロに依頼するのがおすすめです。

なんでも、故障する前に未然に防げると、メリットが多いです。
次にあげた例を目安に早めの点検をおすすめします。

トラブルを未然に防ぐ

・がたつきが見られるようになった
・普段とは違う音がするようになった
・手に掛けた時重く感じられるようになった
・窓を開けた時に位置が固定されにくくなった
・空けておいた窓が自然に閉まってしまうようになった

上記のような症状が発生したら、早めにプロのメンテナンスを依頼すると突然のトラブルを防ぐことができます。

窓サッシの掃除で解決!不具合を防ぐお手入れのコツ

ポイントは日ごろのお手入れです。

お手入れ回数

窓サッシは汚れが軽微なうちにお手入れをすること。
お手入れの目安は年に1~2回程度。特に、海岸地帯や交通量の多い道路沿いは、塩分や排気ガスによる、汚れや腐食が進みやすくなるので、お手入れの頻度をこまめにしてください。
特に、台風の後は塩分等が付着しやすく、腐食の原因となりますので、必ずお手入れをしてください。

窓サッシのお手入れ方法

①表面に着いた砂やほこりを丁寧に取り除いてくこと。
②全体の汚れは、やわらかい布またはスポンジで水であらって落としてください。
 水洗いで取れない汚れは、薄めた台所用中性洗剤をやわらかい布などに含ませ、ふき取っ
 ること。洗剤使用後は、洗剤成分が残らないように十分に水で洗い、乾いた布で水分をふ
 き取ってください。
 ※下枠レール部分にたまった砂やゴミは、汚れや傷、戸車の破損につながるおそれがあり
  ります。

お手入れのご注意

薄めた台所用中性洗剤をご使用ください。
アルコール、シンナー、ベンジンなどの有機溶剤、便器やタイル用の酸性洗浄剤、アルカリ洗浄剤、塩素系洗浄剤などが窓サッシのアルミの表面に付着すると金属部分を腐食させ、塗膜はがれを引き起こす原因になりますので使用しないこと。
 

電装商品への注意

お手入れの際には、電装部品に水がかからにように注意すること。故障するおそれがあります。

修理は依頼したいけれど、気になるのは修理費用。
例えば、メーカー修理の場合、一度訪問してもらったら、修理を依頼しなくても、出張費が請求されます。(YKKapは6600円 LIXILは7,920円)
サッシ業者さんの場合はそれぞれですが、メーカーさんの価格は明確なので安心して依頼できます。

修理を依頼する際に大まかな金額を聞いてみましょう。

メーカーホームページに概算の金額が掲載されています。サッシ業者さんにお願いする場合もこちらを参考にしてください。

YKKap修理対応別概算表

LIXIL建材商品の修理にかかる費用の概算

三協アルミ修理費用の内訳と目安

窓サッシが開かない、閉まらない困っちゃいますよね。
でも、いよいよ、開かない、閉まらないとなる前から、調子悪かったけれど、見て見ぬふりしていた方もいらっしゃるかも。

おかしいなと思ったら、早めの点検、修理。
窓サッシを快適に使うには定期的な清掃がポイントです。

サッシメーカーのホームページには日ごろのお手入れや修理についての情報がたくさん掲載されていて参考になりますよ。

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